シークエンス

シー・クエンス
仕事ものがたり

写真

旧暦で考えると納得がいくことが多い

やっと“涼しく”なってきた、と思っていたら、秋を通り越して一気に冬になってしまうのではなかろうか。今の日本には春と秋がなくなって、夏と冬しかないのではないかと嘆く人も多い。それほど気候変動が激しく、今までの四季の感覚が通じなくなっている。ところが、旧暦で考えてみると面白いことがわかってくる。新暦の10月31日は、旧暦にすると9月11日。確かに30年ほど前の9月は、朝夕が涼しく、明らかに秋が来ているという感じがしたものだ。
新暦とは太陽の動きを軸にしたもので、旧暦は月の動きに基づいて計算された暦のことである。昔から農業は月の暦に合わせてスケジュールが組まれていた。いわゆる農事暦である。
昔と比較して季節がずれてしまったな、と感じたら、旧暦で計算して季節を巡ってみてほしい。意外にしっくりとくることが多いのである。