シー・クエンス
仕事ものがたり

『高砂落語会』の主催協力をしました
一大落語ブームである。春風亭一之輔師匠が笑点に出演が決まってから、さらにその流れに拍車がかかった。若手の噺家には、若い女性ファンがつくようになり、今までの落語会の客層とはちょっと違った層が足を運ぶようになった。落語は日本が誇る素晴らしい話芸であり、日本語を母国語にしていない外国人にはちょっと難しいということもあって、インバウンドの波が押し寄せていないところもいい。藤井も時々落語会に出掛けて、その話芸の奥深さに毎回感嘆しているのだが、去る10月に、ある落語会をスポンサードしたのでそのご報告。
『高砂落語会』は、たった1人の男性が、自ら噺家に交渉し、会場をおさえ、集客までして開催しているものである。彼の本業は別にあり、落語は完全なる趣味の世界。その彼は子どもの頃、自閉症に近い状態で学校にも行かず家に閉じこもっていた。そんな彼を支えたのは、ラジオで聴く落語だったのだという。ひとりでも多くの人に落語の魅力を届けたくて、無謀にも素人が開催する落語会に挑戦したのである。その話を聞いた藤井は、高砂落語会が20回を迎えるタイミングで、大須演芸場を借りてやってみたらどうか?と、その彼に進言した。もちろんスポンサーとして協力体制をとるつもりだった。主催の彼と藤井の熱意が結実し、第20回高砂落語会は、満員御礼の大盛況の中、無事に開催できた。お越しくださった皆様には、この場を借りてお礼を申し上げる。