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AIに負けないのは、やはり日本の文化である

2026年の年が明けてもう1ヶ月が経った。今年はAIが急速に進化する一年だと言われており、一部の知識人や専門家によると、今年のうちに人間の知能とほぼ同じレベルのAIが登場するだろうという予測がされているほどだ。2045年にはAIが人間の知能を上回ると予測されていたが、もっと早まる可能性が出てきたということである。もちろん科学的根拠はないのだが、ここのところの加速的な進化からすれば、それも現実のものとなるかもしれない。そうなると、われわれ人間の職業の中には、AIに任せた方がよいと思われる職種も出てくるだろう。

ではAIの知能が加速したとして、日本にはどんな職業が残ることができるだろうか。藤井が考えるに、それはやはり文化なのだろう、と。文化を担う人たちは、過去の遺産と現代の解釈に、未来への期待をのせなければいけない。機械的に知識や経験が計算されて表現できうるものではないと考える。歌舞伎に詳しかった三島由紀夫の言葉に、こんなものがある。「希望は過去にしかないという悲劇的哲学は、伝承芸能の場合、一種特別な意味合いを帯び、昔は良かったという言葉に絶えずさらされない限り、芸術的完成はありえない」たとえばこの言葉ひとつをとっても、AIがこのような発言ができるだろうか。三島の歌舞伎への愛が根底にあるからこそ、出てきた言葉であるはずだ。だからこそ、シー・クエンスも地域の文化に軸足をおいた考え方で仕事をしていきたいのである。