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祖母懐の名前がついた最中

シー・クエンスが宅地開発を手掛け、先日不動産会社に引き渡しを完了することができた大型物件の“祖母懐プロジェクト”。陶都と呼ばれる愛知県瀬戸市にかつて存在していた祖母懐小学校の跡地の開発である。このコラムでも幾度となく書いてきたが、藤井は、この土地の名前にまず惹かれた。祖母の懐、それが意味するのは、さまざまな説があるのではっきりとしたことはわかっていないが、いずれにしてもおばあちゃんの懐に抱かれたような、なんとも懐かしい響きのする字面である。子どもたちの学び舎として使われてきた小学校の土地が、今度は新たな家族を迎えて、幸せな住まいを創り上げていくことができたなら!祖母懐という地名にふさわしい開発ができるのではないだろうか、そう考えた。

今日はここで、その祖母懐の名前がついた和菓子を紹介しようと思う。瀬戸駅からほど近い『川村屋賀栄』という和菓子屋の、その名も『祖母懐もなか』である。祖母懐のかつての名産品は、祖母懐の良質な陶土で作られた壺だった。祖母懐壺と呼ばれ、丈夫で長持ちする壺は瀬戸から全国へと流通していたようである。その祖母懐壺をかたどった最中が、瀬戸名物の和菓子として作られているのである。この写真は、最中の皮だけを撮影したもの。『川村屋賀栄』の最中は、最中皮とあんを別々で包装し、食べ手が自分で皮にあんを詰めて、最中皮のサクサク感を味わってもらえるように工夫がされたものである。瀬戸市を訪ねることがあったら、ぜひとも足を運んでみてほしい風情ある和菓子店である。