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名倉高原米に感動した夜のこと

某店で食事をしていた時のことである。最後に供された白いごはんを食べて、藤井はそのあまりの美味しさに感動したため、シェフにどこのお米か?と尋ねた。「愛知県の設楽町にある名倉高原のお米だそうです」と答えてくれたところで、藤井の記憶の中の糸がつながった。藤井がかつて出会った米農家の原田千春・陽子夫妻のお米のはずだ!とひらめき、シェフに再び尋ねたところ、本当に原田夫妻が作ったコシヒカリだったのである。

原田夫妻は、夫婦2人きりの専業農家で、設楽町・名倉に東京ドーム3個分の広さの田圃を預かり、米をつくっている。設楽町といえば、空気と水が綺麗な寒冷地で、米づくりのための条件がととのった土地柄。特に原田夫妻のお米は、米をかす時の手触りから違う。赤ちゃんの肌をなでているようなしっとりした手触りなのである。そして炊き上げると、お米一粒の味がしっかりとしており、後味がさっぱり。「原田夫妻のお米で炊きたてのごはんを食べたら、あの感動は忘れない」と藤井が話すほど。 半年かけて愛情をたっぷりこめて作られたお米が、何十キロも離れた場所で、人の心をうつごはんとなって、感動させる。日本の農業、日本のお米はなんと素晴らしいのだろうか。そんなことを思いながら、藤井は「もう一杯」とごはんを所望したのである。

原田千春・陽子夫妻のお米は、「道の駅 アグリステーションなぐら」で購入可能(ただし欠品している場合もあり)