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仕事ものがたり

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ゴオンゴオン、と鐘が鳴る

藤井が20代のころに勤めていた会社の先輩から、「俺が俺が、と、自分が前に出ているうちはまだダメ。お客様に対しても仕事仲間に対しても、おかげさまで、と言えるようになってはじめて仕事になる」と教えられたことがあった。仕事でいろいろな苦労と経験を重ねてゆくと、藤井にもその言葉が理解できるようになり、やがて自分の中で消化されていくようになった。そして還暦を迎えた今、世の中に生かされ、天職だと思える仕事に恵まれ、家族や親しい友人の縁を得て、すべての事柄に感謝をする気持ちになっていると言う。還暦祝い会の時に藤井はこう挨拶した。

「俺が俺が、の若い時代。おかげさまと言えるようになった壮年の時代。そして還暦となった今は、いつもゴオンゴオンと鐘が鳴っている」と。ゴオンゴオンは、もちろん、ご恩のこと。「これからは今までお世話になった方一人一人に、受けたご恩に感謝して、丁寧にご恩をお返ししていきたいと思います」と最後を締め括った。

※画像は友人たちが開いてくれた還暦祝い会の時のもの。